宅浪を経験した私が考える、宅浪のメリットとデメリット

浪人

 宅浪で成功する人って少ないって聞いたけど実際に宅浪ってどうなの?

宅浪はそもそも宅浪している人自体が少なく、宅浪についてあまり詳しく知らない人の方が多いと思います。

そこで、今回の記事では、1年間宅浪を経験した私が考える宅浪のメリットとデメリットについて書いていきたいと思います。

今回の記事が、宅浪について知りたい方、興味のある方や宅浪をしようか考えている人の役に立てれば嬉しいです。

宅浪のメリット

 まず最初に宅浪のメリットについて書いていきたいと思います。

私が考える宅浪のメリットは、

・自分のペースで勉強できる

・他人と比較しないで済む

・自由に使える時間が多い

・予備校に通う場合と比べて、移動時間が短い

・お金がかからない

この5つです。

以下、順番に解説していきます。

自分のペースで勉強できる

 これは個人的には大きなメリットでした。

 予備校に行くと、予備校が指定したテキストなどを使って勉強したりなど、ある程度予備校のカリキュラム通りに勉強する必要があります。

しかし、予備校のカリキュラムが自分にあったものとは限りません。

宅浪の場合、誰からも勉強について指定されることはないため、自分がしたいように勉強することができます。

そのため、自分にとって必要だと思う勉強だけをすることができます。

宅浪の場合は、誰からも勉強について口を出されることがない分、自分で考えて勉強する内容を決めることができるので、自分は今どんな勉強をするべきか分かっている人にとっては効率良く勉強を進めることができます。

 また、予備校に通っている場合、授業のペースに合わせて勉強する必要が出てくると思いますが、宅浪の場合は自分のペースで勉強を進められます。

そのため、宅浪の場合は、得意なところは早めに進めて、苦手なところはゆっくりと進めるというように、得意不得意によってその分野を勉強するペースを変えることができます。

 自分なりの勉強方法を確立している人にとって、このメリットはかなり大きいと思います。

他人と比較しないで済む

 宅浪をしている場合は、他の受験生との関わりがない分、他の受験生と比較しないで済みます。

「あの人は成績があんなに伸びているのに、自分は成績が全く伸びていない…やっぱ自分は才能がないのかな…」

というように、他の受験生と比較して、落ち込むということがあまりないです。

それどころか、周りの影響を受けにくいため、自分の中の基準がブレにくくなります。

私自身、宅浪をしていた時は、あまり他の受験生に影響されず、自分の中の勉強の基準をブレずに持つことができました。

そのため、自分の中に高すぎると思うくらいの勉強の基準を設定しても、宅浪をしていると他の受験生がどれくらいの基準を持って勉強しているか分からないため、その高すぎると思う基準でも維持しやすくなります。

予備校には受験勉強を本気で頑張っている人だけでなく、受験勉強をサボってしまう人もいます。

もちろん、予備校に行くことで、自分より勉強を頑張っている人から刺激を受けて勉強のモチベーションが上がることもあると思います。

しかし、浪人はとてもつらく、つらい時に人は楽な方に引っ張られやすいため、予備校に行くと受験勉強をサボっている人につられて自分もサボってしまう可能性も十分にあると思います。

また、あまり勉強していない受験生を見て、自分の中の勉強の基準を下げてしまうこともあるかもしれません。

しかし、宅浪をしている場合、そうしたリスクがほとんどないというのも宅浪のメリットになると思います。

他の受験生との関わりが少ない分、他の受験生と比較しないで済み、他の受験生からの影響も受けにくいため、自分の中の勉強の基準をブレずに持つことができる。

これは宅浪のメリットであると言えると私は思います。

自由に使える時間が多い

 予備校に通っている場合は、授業の時間や予備校に通う時の電車やバスの時間など、時間に縛られることが多いと思います。

しかし、宅浪の場合は、時間を縛るものがほとんどないため、予備校に通う場合に比べて自由に使える時間がたくさんあります。

そのため、宅浪の場合はその時間を勉強に使うこともできるし、運動や睡眠、自分の趣味など勉強以外のことにも使うことができます。

自由に使える時間が多いからこそ、時間を上手く使うことができればさらに効率よく受験勉強を進めることができます。

そのため、時間を有効に使うことが得意な人ほど、自由に使える時間が多いというメリットの恩恵を多く受けることができると思います。

予備校に通う場合に比べて、移動時間が短い

 宅浪の場合、予備校に通う場合に比べて、移動時間が短くなるというのもメリットになると思います。

予備校に通う場合、電車やバスなどを使って通う人は多いと思います。

中には片道1時間以上をかけて予備校に通う人もいるかもしれません。

勉強で疲れている中、長い時間をかけて電車やバスで通うことで、さらに疲れやストレスが溜まってしまう可能性もあると思います。

しかし、宅浪の場合はそうした移動時間もほとんどないし、その移動による疲れやストレスもありません。

これは人によってはメリットになり得ると思います。

ただ、予備校に通いたい人にとっては、寮のある予備校に通って、その寮に入ってしまえば、長い移動時間、移動による疲れやストレスといったデメリットを消すことができると思います。

お金がかからない

 これは分かりやすい宅浪のメリットだと思います。

予備校に通うとどうしても高額なお金が必要になります。

浪人生が1年間予備校に通う場合、少なくとも100万円以上はかかる場合が多いです。

予備校に通うとなった場合、予備校の授業料だけでなく、予備校の入学金や、春期講習や夏期講習などの講習費、教材費、また予備校に通うまでの交通費など、かなりたくさんのお金がかかります。

医学部専門予備校となればこれよりもさらに高額な費用がかかります。

しかし、宅浪ならばそういった費用を抑えることができます。

宅浪してZ会やスタディサプリなどを使用した場合と比べても、予備校に通った場合よりも宅浪した方がかかる費用は圧倒的に少ないと言えるでしょう。

宅浪のデメリット

 次に、宅浪のデメリットについて書いていきたいと思います。

私が考える宅浪のデメリットは、

・サボりやすい

・人との関わりがほとんどない

・受験について相談できる相手がいない

・添削指導を受けにくい

・メンタルが安定しにくい

この5つです。

以下、順番に解説していきます。

サボりやすい

 宅浪している時は、かなり自由が利く反面、受験勉強や時間の使い方など、全て自分で考えて行わなければいけません。

また、自分に「勉強しなさい。」などのようなことを言って、勉強することを促す人もほとんどいません。

さらに、宅浪をしている時は、家にいる時間も長くなるため、テレビやゲーム、漫画などの誘惑も身近にあります。

そのため、宅浪をしている時は、勉強をサボろうとすればいつでもサボれる環境にあります。

宅浪をしていると、サボりやすい環境にあるため、勉強のモチベーションも維持することが難しく、勉強を継続することも難しい。

これは宅浪の大きなデメリットの一つだと思います。

人との関わりがほとんどない

 宅浪をしていると、人との関わりがほとんどありません。

私が宅浪をしていた時は、友達ともなかなか会うことができず、私が関わっていた人はほとんど家族だけでした。

今まで生きてきた中で、宅浪をしていた1年間が最も人との関わりが少なかったと私は感じました。

また、同じく受験勉強を頑張っている仲間が近くにいないことも多いため、「なぜ自分だけ勉強を頑張っているのだろう」などと、孤独感も感じやすいです。

人との関わりが少ない分、周囲の人の悪い影響を受けにくいですが、良い影響も受けにくくもなります。

1人でいる時間が好きな人にとって、このデメリットはたいしたものではないかもしれません。

しかし、誰かと一緒にいたり、話したりするのが好きな人などにとっては、孤独なことをつらいと感じやすく、このデメリットは大きなものになるかもしれません。

受験について相談できる相手がほとんどいない

 宅浪をしていると、受験について相談できる相手がほとんどいないため、このことも宅浪のデメリットだと思います。

勉強の方針についてや志望校についてなど、受験に関する重要なことは全て自分で調べたり考えたりして決めていかなければいけません。

自分で最初から勉強の方針や志望校などについて考えて決めることが難しい人にとってはこのデメリットは大きなものになると思います。

また、今の勉強の方針が良いかどうかも相談できないため、今自分がしている勉強が正しいのかどうかが分からなくて不安になることもあるかもしれません。

受験勉強を自分で最初から考えて進めて、必要に応じて改善していくことができない人は、誰かに頼ることが難しい環境にある宅浪には向いていないかもしれません。

添削指導を受けにくい

 宅浪をしていると添削指導を受けにくいということもデメリットになると思います。

特に、2次試験で小論文のある人や、記述問題の多い大学を受ける人にとってはこのデメリットは大きいと思います。

難関大学の入試問題は、記述問題が多かったりするため、難関大を志望する人にとってはかなり大きいデメリットかもしれません。

宅浪で難関大学を目指したいと考えている人は、記述模試を積極的に受けたり、Z会などの添削を受けたりした方が良いと思います。

メンタルが安定しにくい

 大学受験はそもそも過酷なもので、プレッシャーもかなりかかり、ただでさえメンタルを安定させるのは難しいです。

しかし、宅浪の場合、メンタルを安定させるのはさらに難しくなります。

人との関わりが少ないため、孤独感を感じやすく、受験について相談できる相手もほとんどいないため、受験に対して不安も感じやすいです。

また、サボりやすい環境にあるため、勉強をサボってしまい、勉強をサボってしまう自分のことが嫌いになっていくかもしれません。

さらに、そこに浪人しているというプレッシャーもかかってきます。

この他にも様々な要因が絡み合って、宅浪をしているとメンタルを安定させるのがかなり難しくなってきます。

受験において、メンタルはかなり重要になってくるので、宅浪をするならば、メンタルを安定させるのが難しいということも考えておく必要があると思います。

まとめ

 今回の記事では、私が考える宅浪のメリットとデメリットについて書きました。

いざこうして書いてみると、メリットとデメリットは意外と関係しあっているんだなと思いました。

デメリットをできるだけ小さくして、メリットをできるだけ大きくするような工夫をすれば宅浪でも全然成功できる可能性はあると思います。

今回の記事が少しでも、宅浪について興味のある方や、宅浪をしようか考えている人の参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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