前回の記事では、志望校の選び方について書きました。
しかし、受験までに第1志望校に合格するための学力に達することが難しい場合もあります。
学校の先生や塾の先生からも、志望校を変えることを勧められることもあると思います。
そのため、自分の志望校に対して揺らいでしまう人もいるかもしれません。
そこで、今回の記事では、私の経験をもとに、志望校を諦めるのはいつが良いか、変えるタイミングはいつが良いのかについて、私の意見を書いていこうと思います。
ただ、私自身は、私立の大学をあまり受験していないため、今回の記事では国立大学を第1志望とする人に向けて書いていきたいと思います。
私も志望校を変えた経験がある
私も実際に第1志望校を諦めて志望校を変えた経験があるので、まずは私の経験について書いていこうと思います。
私はもともと北大の医学部医学科を第1志望校にしていました。
現役の時は共通テストリサーチの判定は全てD判定でしたが、浪人してでも目指したいと思っていたので、この時は志望校を変えずに北大の医学部医学科を受験しました。
結果は不合格で、北大に入学することを諦めきれずに1年間浪人することを決めました。
そして再び迎えた共通テスト。
浪人時の共通テストリサーチの結果は残酷にも全てまたD判定でした。
浪人して2次試験の成績は大きく伸びたので、このまま突っ込んで北大を受験しても受かる可能性は50%くらいはあったと思います。
ただ、自分の中では北大の医学部医学科に合格するためにやれることは全てやったし、浪人する時に2浪は絶対にしないと決めていたこともあり、北大に行くことよりも、とにかく医学部医学科に行きたいという気持ちが強くなっていました。
そのため、浪人の共通テストの後、悩みに悩んだ末に、第1志望校を諦める決断をしました。
その結果、現在は国立大学の医学部医学科に通うことができていますし、現在の大学生活も充実して楽しいので、この決断をしたことに後悔はありません。
何よりも、自分の中で北大に合格するためにできることは全てやったと思えるまで努力したことが、志望校を変えても後悔が残らなかった一番大きな要因だと思っています。
第1志望校を諦めるなら、共通テストの後が良い
私自身の経験から、第1志望校を諦めるなら、共通テストの後が良いと思います。
その理由は、
①成績は最後まで伸びる可能性がある
②諦めるなら共通テストの後と決めておいた方が頑張れる
大きく分けてこの2つです。
ここから先は、ひとつずつ順番に解説していきます。
理由①成績は最後まで伸びる可能性がある
第1志望校を諦めるなら、共通テストの後が良い理由の一つとして、成績は最後まで伸びる可能性があることが挙げられます。
成績は基本的には少しずつ伸びるということよりも、急激に伸びるということが多いです。
そして、その急激に伸びるタイミングはいつ来るか分かりません。
今の時点で第1志望校に合格するために必要な成績に届いていなくても、諦めずに勉強していればどこかのタイミングで急激に成績が伸びる可能性があります。
特に、私の経験上、そのタイミングは特に直前期に来ることが多い気がします。
私の友人の中には、本番前最後の共通テスト模試でE判定だったけど、そこから諦めずに猛勉強して共通テストリサーチでA判定を取り、第1志望校に合格した人がいます。
また、私自身も、現役の時は、本番前最後の模試から猛勉強して、共通テスト本番では、その模試よりも80点くらい高い点数を取ることができました。
そのため、成績が足りないからという理由ですぐに諦めてしまうのはもったいないです。
もしも諦めていなかったら、最後の最後に成績が伸びて第1志望校に合格できていたかもしれないと、諦めてしまったことを逆に後悔することになりかねません。
理由②諦めるなら共通テストの後と決めておいた方が頑張れる
第1志望校を諦めるなら、共通テストの後が良い理由の二つ目は、諦めるなら共通テストの後とあらかじめ決めておいた方が勉強を頑張りやすいからです。
なぜなら、諦めるなら共通テストの後と決めておいた方が、共通テストの後の勉強の計画も立てやすく、全ての受験が終わるまでの見通しを最後まで立てやすくなるからです。
そして、最後まで見通しが立つことで、漠然とした不安が少し軽減され、目の前の勉強に集中しやすくなります。
それに、共通テストの結果を受けて第1志望校を諦めるか決めるとしていた方が、共通テストの勉強に身が入りやすくなります。
いつ第1志望校を諦めるか迷うくらいだったら、共通テストまではとにかく第1志望校を目指して頑張って、共通テストの結果を見てどうするか決める、と覚悟を決めた方が勉強に集中できると思います。
第1志望校を諦めるかどうかの判断基準
第1志望校を諦めるかどうかの判断基準は、
①共通テストの結果を踏まえて合格点に届きそうかどうか
②併願校に合格できそうか
③浪人できるかどうか
④自分の気持ち
この4つだと私は思います。
ここから先は、ひとつずつ順番に解説していきます。
共通テストの結果を踏まえて合格点に届きそうかどうか
だいたいの国立大学は共通テストの後に2次試験があり、共通テストと2次試験の結果を合わせて合格できるかが決まります。
共通テストの結果が悪くても2次試験で挽回できる可能性があるならチャレンジしても良いと思いますし、逆に共通テストの結果が良くても2次試験に自信がないならチャレンジするべきか少し慎重になっても良いと思います。
併願校に合格できるかどうか
浪人したくない人にとっては重要な基準になると思います。
国立大学の2次試験を受ける前に私立の大学の合格を決めることができていれば、あまり共通テストの結果が良くなくても、第1志望校にチャレンジしやすいと思います。
また、私立の大学だけでなく、国立大学の後期試験にも合格できそうかどうかも考慮しておくと良いかもしれません。
浪人できるかどうか
これも大きな基準になると思います。
どうしても第1志望校を諦めきれない、浪人してでも行きたいという覚悟があるという人は、共通テストの結果が悪くても第1志望校にチャレンジしても良いと思います。
自分の気持ち
これが最も大事な基準になると思います。
共通テストの後、親や学校の先生、塾の先生からいろいろ言われると思いますが、私は、自分がどうしたいのか、自分の気持ちを大切にするべきだと思います。
他人の意見に流されて出願校を決めたら絶対に後悔します。
他人に何と言われようとも、他人からどう思われようとも、最後は必ず、自分の気持ちに正直になって決断するべきだと私は思います。
まとめ
今回の記事ではかなり現実的なことを書きました。
どんなに努力をしていても第1志望校に届かないこともあります。
時には諦めなければいけないこともあると思います。
その時にどんな決断をすれば後悔しないで済むのか、そのことにこの記事が少しでも役に立てれば嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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