「宅浪で成功する人はほとんどいないらしいから、宅浪しても成績って伸びないんじゃない?」など、宅浪で成績を伸ばすことはほぼ不可能だと思っている人は割と多いんじゃないかと思います。そこで、今回の記事では、私の高3の時と宅浪していた時の成績を比較して、宅浪の現実を少し明らかにしていきたいと思います。
1.はじめに
今回の記事で比較するものは、高3と宅浪の両方の時に受けた模試です。共通テストと二次試験の成績をそれぞれ比較していきたいと思います。参考として、高3の時の北大入試本番の成績と、宅浪の時の北大入試実践模試の成績も載せてみました。
まず、結果を先に言うと、共通テストの成績はあまり伸びませんでしたが、2次試験の成績はかなり伸びました。
では、どの教科が伸びて、どの教科が伸び悩んでいたのか。そして、どのくらい成績が伸びたのか。
最後まで読んでもらえれば、私が宅浪して具体的にどのくらい成績を伸ばすことができたのかが分かると思います。1年間本気で宅浪して勉強すればどれだけ成績が伸びるのか、一つのデータとして参考にしてもらえると嬉しいです。
2.成績比較①共通テスト
まずは、高3と宅浪時代の共通テストの成績を比較していきたいと思います。特に、共通テスト本番の成績の比較は詳しく書いていきたいと思います。
第2回共通テスト模試(河合塾)
高3⇩

宅浪⇩

この2つを比較すると、全教科の合計の点数が94点伸びていると分かります。特に、数学、物理、化学の成績がかなり伸びていると分かります。国語と英語、の成績は少し下がっていますが、地理の成績はあまり変わっていませんでした。
第3回共通テスト模試(河合塾)
高3⇩

宅浪⇩

この2つを比較すると、全教科の合計が155点も上がっていることが分かります。また、全ての教科の成績が上がっていることも分かります。
共通テスト本番
高3⇩

合計745点(得点調整前 739点)
※この年は得点調整があり、得点調整によって化学の点数が70⇒76になりました。
宅浪⇩

合計758点
宅浪の時の成績と、高3の得点調整前の成績を比べると、全教科合計の点数は1年で19点上がったと分かります。正直、私の場合は、共通テストの成績はあまり伸びませんでした。宅浪の時の共通テストで、英語のリーディングと数Ⅰ・Aと地理Bがそれぞれ目標点数よりも10点近く下回ってしまいました。
教科別で見ると、
- 地理B 64⇒76 +12点
- 国語 148⇒158 +10点
- 現代文 76⇒70 -6点
- 古文 33⇒43 +10点
- 漢文 39⇒45 +6点
- 英R 83⇒76 -7点
- 英L 93⇒95 +2点
- 数Ⅰ・A 89⇒80 -9点
- 数Ⅱ・B 92⇒88 -4点
- 物理 100⇒93 -7点
- 化学 70⇒92 +22点
このようになっています。英Rと数Ⅰ・Aの成績が下がってしまったのが残念でした。
宅浪の時の共通テストでは、プレッシャーとストレスがかなりかかっていたため、自分の力を100%発揮できていなかったと思います。そのため、あまり高3の時と比較して宅浪の時の共通テスト本番の成績が伸びなかったのかなと思います。
3.成績比較②二次試験
次は、二次試験の成績を比較していきたいと思います。特に、北大模試の成績の比較を詳しく書いていきたいと思います。
第3回全統記述模試(河合塾)
高3⇩

宅浪⇩

この2つを比較すると、数学以外の全ての教科の成績が上がっていることが分かります。
宅浪の時に受けた時は、数学の確率の問題で、問題文を読み間違えて大問1個の点数を全て落としてしまったため、成績が低くなってしまっています。まあ、これも実力のうちだと思います。
特に、物理と化学はかなり成績が伸びたと思います。
北大本番レベル模試 6月(東進)
高3⇩


宅浪⇩


この2つを比較すると、かなり成績が伸びていることが分かります。
偏差値の伸びを詳しく見てみると、
- 英語 59.0⇒61.2 +2.2
- 数学 51.8⇒66.4 +14.6
- 物理 55.2⇒78.8 +23.6
- 化学 53.8⇒80.0 +26.2
- 総合 55.1⇒69.0 +13.9
このように1年間でかなり上がっていることが分かります。
ただ、物理と化学に関しては、現役生がこの時点でまだ習っていない範囲が多いので、浪人生が有利であるため、これほど高い偏差値が出てしまったと私は考えています。
北大入試オープン(河合塾)
高3⇩


宅浪⇩


おそらく、この模試が宅浪して一番成績が伸びたと思います。全ての教科で偏差値が10以上も上がっていて、順位はまさかの全体で3位。高卒生の中では1位でした。成績優秀者として冊子にも掲載されました。
偏差値を詳しく見てみると、
- 英語 60.7⇒76.3 +15.6
- 数学 60.8⇒71.9 +11.1
- 物理 64.9⇒81.0 +16.1
- 化学 57.6⇒75.8 +18.2
このようになっています。どの教科も成績がかなり伸びています。正直、宅浪の時の北大オープンはかなり成績が上振れていましたが、宅浪でもここまで成績を伸ばせるという希望が持てる結果が出せたと思っています。
北大入試時実践模試(駿台) ※宅浪の時のみ
宅浪⇩


さきほど紹介した宅浪の時の北大オープンの成績よりも、こっちの北大実践の成績の方が私の実力がそのまま反映されているような気がします。宅浪の時の北大オープンの成績は本当に上振れていたと思うので。
それでも、高3の時よりも成績がかなり伸びているということは明らかだと思います。
北大入試本番 ※高3の時のみ
高3⇩

現役の時にしか北大は受けなかったので、高3の時の成績しかありません。たしか、合格最低点よりも35点くらい低かったと思います。
この成績とさきほど紹介した宅浪の時の北大模試の成績を比較してもかなり成績が伸びていると分かると思います。
4.まとめ
ここまでの成績の比較から、宅浪でも1年間ちゃんと勉強することができれば、大きく成績を伸ばすことが可能であるということが分かったと思います。
宅浪は自分が好きなように時間を使うことができるため、上手く時間を使うことができれば、かなり成績を伸ばすことができる可能性を秘めていると思います。実際、私は北大オープンで成績優秀者として冊子に掲載されるくらいまで成績を伸ばすことができました。
今後、このブログでは、私が宅浪をして成績を伸ばすことができた方法などを発信していきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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